IPOを目指す際にもっとも重要なことは上場企業として外部投資家に納得してもらえる業績を生み出すプロダクトや体制を構築することに間違いはないと考えています。
他方で、業績がいかに順調であっても上場承認が降りない企業があることも事実です。
要因はコンプライアンス的なものや予算精度の問題など様々存在しますが、わかりやすく指摘されてしまうのが、業績見込みの確度が低いことや決算・開示体制が十分でない(早期化されてない)問題です。
決算早期化の必要性と概要
株式上場にあたっては、多くの未上場企業にとっては、決算の早期化が実務上の大きな課題の一つとなります。
年度決算は、45日以内に決算短信の完成が求められ、四半期決算への対応も求められます。加えて、月次決算も15日前後までに予算・実績差異分析まで含めて完了することが求められます。
年度・四半期決算の早期化もまずは月次決算早期化から
年度決算や四半期決算にばかり目がいくようになりますが、このような制度開示事項も全ては月次決算の適切な積み上げの上に成り立っています。
逆に言えば、月次決算が適切にできていないと四半期や年度決算で多くの修正が必要になり早期化のボトルネックになってしまいます。
また、月次決算が早期化していないと、上場申請でリクエストされる予実差異の分析に回す時間が足りなくなります。そして結果として予算の構築が甘くなtたり、着地見込みが読めなくなったりと波及的な問題を引き起こします。
そのためにも、何より月次決算を早く・正しく締めることは上場を目指す上での、必要最低条件だと個人的には考えています。
あくまで、必要最低条件であり、十分条件ではないことをご理解ください。
GASやSlackを用いた決算早期化
GASで効率化させる月次決算進捗管理〜概要:月次決算の必要性と早期化・安定化〜というタイトルでblogを書いていますので、ぜひこちらもお読みください。